オススメ絵本*地獄

 

絵本 地獄――千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵

絵本 地獄――千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵

 

 



 

ある日突然地獄に落とされた五平。裸足で針山を越え、三途の川で裸にされ、閻魔様のさばきを受けます。針地獄に落とされそうになった五平を救ったのは、彼が毎日拝んでいたお地蔵様。五平の生前の善行により、もう一度元の世に戻されることになりましたが、その前に地獄を見て、元の世の皆に地獄のことを伝えるように閻魔様に言われます。

惨たらしい光景が広がる地獄を、江戸時代に描かれた絵巻を元に描写しています。

 

うちの娘は怖いもの知らず。それに、反抗期も重なって、だめだと言われることをわざとやります。

駐車場で逃げ回る、車が来ているのに道に飛び出そうとする、高いところに登り飛び降りる。

ケガで済まないようなことも平気でしようとするので、「死ぬこと」を教えたくて、この本を読んで聞かせました。

 

最初は、惨たらしい絵の方に目がいって、「何されてるの?これ何?」と話の内容が入っていませんでした。

 

しかし、何かあるたびに読み聞かせ、「死ぬとどうなるのか」という内容が少しずつですが入ってきたように思います。

危ないことをする前にに、「こんなことをしたら、しぬ?」と聞くようになりました。

突発的に動いたり、飛び出したりもなくなりました。

スネるとわざと離れて歩いたりしますが、加減はしてるように思います。

 

うちは、そういう事情があったので3歳で読ませましたが、5歳くらいから読んであげると、もっと効果があるのかなぁと思いました。

 

絵の方に目が向きがちですが、伝えようとしている内容は、とても大事なことでした。