さて、シアタールームへの道、連載2周目オーディオ編。
6畳シアタールームを作るにあたり、4KやHDRといった映像面だけではなく、サウンド面にも結構こだわっています。
特にDolby Atmos(ドルビーアトモス)の環境構築に挑戦してますので、どなたかの参考になればと思います!
使用機材(スピーカー編)サラウンドの基本の5.1ch
サラウンドの基本はズバリ5.1チャンネルです。
5.1という数字を分解して、【5】と【.1】で説明すると
【5】はセンター・フロント・サラウンドスピーカーの数【.1】はサブウーファーの数です。
センタースピーカー(1個)は主に登場人物のセリフや効果音を担当してます。フロントスピーカーでもファントムで代用できるので要らないと思ってた時期もあったけど、最近になって重要性に気づく。
フロントスピーカー(2個)は前方左右から迫る効果音を担当。センタースピーカーを繋がなければ本来センターからでる音がここから出力される(=センタースピーカーのファントム再生)
ちなみに音楽を聞くときは、ここからステレオチャンネルで流れます。
リアスピーカー(2個)は後方左右から迫る効果音担当。これが一般的にサラウンドスピーカーと呼ばれています。比較的重量が軽いので、壁付けできたりします。
サブウーファー1個→超低音を担当。
以上が5.1chの基本構成。機材はサブウーハー以外はonkyo製で揃えてます。個人的な意見ですが、スピーカーを同じメーカー同じシリーズで揃える事も、サラウンド構築の基本だと思ってます。(←気にしなくていい)
上ではAmazon のリンクを貼ってますが、実はONKYOやDenonのスピーカーって、状態が良いものが中古市場で格安で売られています。中古品に対して神経質でなければそちらがお勧め。新品で買うより遥かにコスパ最強です。
‥その昔、オンキョーやデノンなどの国産メーカーが世界のオーディオビジュアル界をブイブイ言わせてましたが、最近はDaliなどのヨーロッパのスピーカーメーカーに圧倒されてます。Daliおしゃれだし、視聴した事ありますが、かなり音いいですよ。
日本のオーディオメーカーは軒並み撤退していますからね‥ブイブイ言わせてた頃の日本メーカーの物を格安の中古市場で漁るのが趣味だったりします(笑)
映画好きであれば最低でも5.1chまではこだわって欲しい‥というのが私の本音です。DVDの時代からあるのに、なかなか一般に浸透してないんですよね‥。ちょっと寂しいですね。
映画音響の世界へようこそ。まだ観れてないな‥。
使用機材(AVレシーバー編)AVR-X1600H
AVレシーバー(AVアンプ)はDENONの7.1ch。ここにスピーカーを全てつなぎ集約します。Amazon のスピーカーケーブルおすすめですよ。あと、バナナプラグもあればさらに便利。
デノン Denon AVR-X1600H AVサラウンドレシーバー 7.2ch Dolby Atmos Height Virtualizer /ブラック AVR-X1600HK
- 発売日: 2019/06/14
- メディア: エレクトロニクス
(7.2chと表記されてますが、6畳にサブウーファーを2つもつ要らないので、以下あえて7.1chと表記します。)
単純にチャンネル数が5.1→7.1chと増える事で様々なスピーカー配置を楽しむ事ができます。
基本はそのまんまの7.1。構成は5.1からそう変わらず、リアスピーカーが4つになり、後方(サラウンドスピーカー)の音の繋がりが良くなります。
しかし‥新居に導入するのはあくまでもDolby Atmos。7.1chのAVレシーバーでDolby Atmos構築する場合、スピーカーを5.1.2chという構成にします。
Dolby Atmos5.1.2chの構成について
【5.1.2】という数字を分解します
【5】センター・フロント・サラウンドスピーカーの数(1個 2個 2個=計5個)
【.1】サブウーファーの数
【.2】トップスピーカーの数
トップスピーカーが追加されました。これ、真上の天井に取り付けるスピーカーの事なんです。
スピーカーを横に並べただけの5.1や7.1と違い、5.1.2の構成は、トップスピーカーを設置することで、音にさらなる立体感が出せるようになります。
良く例えられるのは、ヘリコプターが下降してくるシーンでの天井から音が被さってくる感覚。
↓5.1.2設置例
トップスピーカーが構造上つけられない場合、フロントスピーカーの真上に追加で設置する【フロントハイト】にすることも可能ですが、トップスピーカーによる立体感こそDolby Atmosの醍醐味だと思うんです。
↓フロントハイト設置例
↓Dolby公式の設置例。DolbyAtmosってすごくバリエーションがありますよね。
↓ファイルウェブのDolbyAtmos解説。5.1は【平面的】Atmosは【立体的】と表現されてます。
イオンシネマにも導入されてるみたいですね。
Dolby Atmosについて好き勝手語る
Dolby AtmosとはDolby社が扱う、オーディオの規格です。Atmosを再生させるにはとにかくAtmos対応機器を全て揃えなければ無理。(結構このハードルが高いと感じます‥)
- Atmos対応AVレシーバー
- Atmos対応再生機器(BDプレイヤー、新型ゲーム機、PC等)
- Atmos対応HDMIケーブル(Atmos対応!と謳っている機器は少ないですが、対応してるか要確認)
- Atmosに対応するコンテンツ(対応ブルーレイ、Netflix等の対応している動画)
そう。Atmosに身を捧げれば、Atmosが応えてくれます(なんかの宗教みたいw)
このDolby Atmos教の真髄をちょいと深堀りしていきます(笑)
クリエイター・ユーザー共にメリットがあるDolby Atmos
以下、マニアックなので読み飛ばし推奨
従来のサラウンド技術(Dolby Digitalなど)では、収録した素の音声(これをオブジェクトと呼ぶ)を元に、それをスピーカー毎に割り振っていました。例えばスピーカー1には俳優のセリフ、スピーカー2にはBGMを、こことここには効果音‥みたいな。
その振分けのデータが、BDやDVD、MP4などの媒体に記録されていました。
DolbyAtmosでは、そういうスピーカーチャンネルの振分けをせず音声をオブジェクトのまま記録しています。
オブジェクトのまま記録する事で、リアルタイムで最適なスピーカーを選んで再生ができる。これって、今まで音を振り分けていた製作者(クリエイター)側の負担が減るだけでなく、それぞれ異なるユーザーの環境にも自動で最適化され【立体音響】として再生される→結果ユーザー体験も向上します。
ゲーム業界ではレイトレーシングという技術が最近注目されていますが、これもクリエイター側の負担が減ってコンテンツの質が上がる一石二鳥の技術ですよね。レイトレ=光源のデータを、リアルタイムで自動的に水面や鏡に反射してくれるといった技術です。レイトレ以前は、水面にクリエイターが直接水面に絵を書いていました。
こうしてみると、最近は何でも自動化・機械化が進んでるなーと感じます。それによってクリエイター・ユーザー共にメリットがあるのはとても良いことですよね。
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↑読み飛ばしここまで
‥Dolby Atmosはとりあえずメリットありまくりの素晴らしい技術!と押さえて頂ければ大丈夫です!
使用機材(防音対策編)
音に拘っていると言いながら、常に爆音で映画を観ているわけでもないので、防音対策なんて要らなくね?と最初思ってたのですが‥LIXILのインプラスという商品が安くて評判が良かったので、最後にご紹介。
LIXIL インプラス
ファイルウェブでも紹介されてました
実物はまだ見たことがないので楽しみです!
最後に
オーディオビジュアルの世界は果てしないです。拘ろうと思えば限りなく拘れるので、金持ちの趣味だと思われがちですが、誰でも楽しむ事は可能です。ここで紹介したアンプとスピーカーだけでも合わせて6万円くらいで揃えました。(タイムセールを狙ったりしてね‥。)
オーディオ編は正直書いても書いても書き足りないのでここら辺で‥ どんどん何書けばいいかわからなくなります、これをオーディオ沼と言います(笑)
次回のシアタールームへの道はIoT編(スマートホーム)でもやろうかな!
質問などあれば気軽にコメントください。最後まで読んでくれて、ありがとうございます😀